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はじめに ーいそ歯科式パーフェクトダイエットー
体脂肪をコントロールして体も口の健康になろう!
シーズン1
ポッチャリだった自分が適正体脂肪率になるまで
体重78.6Kg体脂肪率24.9%(2015/9)から体重71.5Kg20%(2016/4)への道のり
はじめに
まずなぜ自分が歯医者なのにダイエットをしてわざわざこのようなブログにする意味があるのかという事からお話して行きましょう。
ダイエットを始めた理由は2点あります
まず1点目はあたり前ですが私的な理由です。
糖尿病や高血圧症などの病気があったわけではないのですが腹周りが大きくなり白衣のズボンが着つくなり腹圧の逃場がなくなり腰を痛めてしまったからです。
そこでたまたま○イザップの宣伝や糖質制限ダイエットの情報を得てこれなら自分でも出来そうだと感じたからです。
また2点目は歯科医師的にはこの自分のやっているダイエットが歯科臨床に役立てられないだろうかという事です。
私のダイエットの基本は糖質制限
自分の行っているダイエットの基本は糖質制限なので歯科的には糖質というと虫歯という事がすぐに頭に浮かびます。
それはなぜかと言うと虫歯の原因は虫歯菌の存在だけではなくそれらのエサである糖質と歯(当たり前ですが)のこれら3つがないと成り立たないからです。
正確には虫歯菌のひとつであるストレプトコッカス・ミュータンス菌が口の中に入ってきたショ糖(砂糖の主成分でありブドウ糖と果糖からなる二糖類)を利用して乳酸を作りだしてこれにより硬い歯の表面をとかしてしまうのです。
不溶性グルカンという物質が作り出される
またこの菌の始末に負えないのはショ糖をグルコシルトランスフェラーゼという酵素によって分解して不溶性グルカンというベトベトした物質を作り、これにより菌自身が歯の平滑な面にも定着する事ができます。
しかも不溶性という名前の通り水とかには溶けにくくご家庭でのブラッシング程度では除去できません。また酸素や抗菌剤、唾液の自浄作用などからも細菌を守るバリアとしても働きます
細菌バイオフィルムから出される乳酸
このような状態のものを細菌バイオフィルムと言います。そしてこれのさらに恐ろしい所はこの不溶性グルカン自体が多糖類なのであなたが糖質をとらなくても細菌のエサがそこにあるという事で常に定着した部分で乳酸を出し続けるからです。
実際の臨床においても患者さまの中にブラッシングの回数をお聞きすると1日3回以上磨いているのにも関わらず繰り返し繰り返し虫歯になってしまう方や歯の周りにドロドロにプラーク(細菌)が付いている方がおられます。
残存歯が少ない人ほどプラークがつく?
また日ごろ歯科臨床をやっていると気付くのは歯の残っている本数が少ない方ほど歯の周りにベットリとプラークが付いている事を経験しています。
これは歯が少なくなってくるとどうしても柔らかい物しか食べられなくなり、食事のほとんどが柔らかいもの=炭水化物(食物線維+糖質)主体の食事になってしまうために歯の表面にバイオフィルムが作られてしまうのです。
歯の表面が細菌バイオフィルムによりベトベトに
また自分の口の中でもショ糖を含むお菓子などを食べた後はそれまでツルツルだった歯の表面が舌で舐めてみると必ずべトべトしてしまいます。これはすぐに糖質を利用して細菌がバイオフィルムを作り出してしまうのです。恐ろしいものです。
一方口の中の2大疾患のもうひとつ歯周病は糖質とどのように関連してくるでしょうか?
むし歯の場合は先ほど述べたように直接的に関連して来ますが歯周病の場合は間接的に関連して来ます。
太るとは?
人間は食べ過ぎると太りますがこの太るというのは何が体の中で増えているのでしょうか?それは脂肪が増えているのです。
人間が炭水化物を食べるとその中の糖質は最終的にはブドウ糖まで分解され小腸から脳やその他の臓器や筋肉に運ばれ消費されますが余ったブドウ糖は肝臓の集められてグリコーゲンという物に変えられて肝臓や筋肉に貯蔵されます。
それでもなお余った分は今度は肝臓で中性脂肪という形に変えられ内臓の周りや筋肉の間や皮下に貯蔵されます。
脂肪を蓄える人=炎症を起こしやすい?
実はこの脂肪組織が近年、内分泌組織として注目されており必要以上に体に脂肪を蓄えている人は体の様々な部位に炎症を起こしやすい事が判ってきたのです。近年になって実は炎症がガンやその他の重大な病気を引き越しているのではないかという事も判り始めてきました。
一番身近な炎症性の疾患は歯周病
そして歯科医師の観点から一番身近な炎症性の疾患は歯周病です。このようにお口の中の健康とダイエットが少なからず関連している事が少しわかったと思います。
このブログではこれから自分自身のダイエット方法(目指す所は体重減少よりも体脂肪の減少あるいは体脂肪率の減少を目指しています)や経過報告と共に医科的・歯科的情報も織り交ぜてお伝えしていきたいと思います。
認知症と歯の関係
みなさん「認知症」という病気を聞いたことがあると思います。
認知症と歯には関連性があることをご存知でしたでしょうか。
認知症とはどのような病気?
認知症は年齢を重ねるにつれて脳の働きが悪くなり、脳の細胞が死んでしまう病気です。認知症は70歳以上の方の中で2番目に多い障害疾患と言われています。昔は日本では「痴呆」と呼ばれていました。
認知症にも種類がある
認知症の中にもいくつかの種類があります。
例)アルツハイマー型、前頭側頭型認知症など
認知症と歯科との関連性
今回は認知症と歯科の関連性についてお話しします。実は歯がない人は認知症になる確率が1.9倍にもなるといわれています。ではいったいどうしてでしょう。
歯がないことで脳に悪影響が
人間は物を食べるときに脳を刺激します。そのため、歯がなかったり、残存歯が少なかったりすると学習能力や記憶をつかさどる脳などが刺激されなくなり、悪い影響を与えるといわれています。
食事をするときは意識して噛む
このように歯は物を噛むだけではなく、脳への刺激を与える働きもあります。また、物を噛むときに噛むことを意識しないで食べるのと、意識して食べるのでは脳への刺激も変わってきます。脳に良い影響を与えるためにも噛むことを意識して食事をするのもいいかもしれません。
残存歯がない人は・・・・
では、今歯がない人はどうしたらよいのでしょうか。
その場合は、インプラントで人口の歯を入れる、難しい場合は入れ歯を入れるという措置をとり、きちんと噛めるようにしましょう。
歯周病と認知症の関係
歯周病が認知症の原因であるという指摘が増えてきているのは確かなことです。歯周病で歯を早くに失うことは認知症のリスクを高めることにつながるのです。
歯周病は、糖尿病や脳梗塞などといった全身の病気にかかわります。
このように歯はお口の中だけでなく全身と関係しています。
しっかりと口腔ケアをしていきましょう。
歯周病は感染症
成人の約90%が知らないうちに感染していると言われている歯周病。
最近では10代~20代で歯周病になる患者さんも増えています。(若年性歯周炎)
歯周病は自分がなっていなくても、家族や他人、ペットから感染する可能性があります。
知っている方も多いかもしれませんが、歯周病は箸の使いまわしやキス、飲み物の飲みまわしなどで感染してしまう可能性があります。
もちろんお子さんがいる方がスプーンの使い回しなどをしただけでうつります。
例えば結婚されている方で、旦那さんが歯周病だったとしましょう。奥さんが歯周病でなくても、旦那さんからキスなどで菌がうつります。奥さんの免疫力が落ちている時や、疲れているときなどに発症する可能性があります。そのため、夫婦やカップルで歯周病の予防を行う事がよいでしょう。
では、歯周病を他人にうつさないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?
◎お口の中のキレイな状態を保つ事!!
つまり、お口の中にプラークや汚れを貯めずに清潔にする事が大切です。
先ほど歯周病はキスや箸の使いまわしなどでうつるといいましたが、感染したからといって歯周病が発症するとは限りません。
歯周病に感染し、体力が落ちていたり、抵抗力が落ちている時に発症します。
【子どもは歯周病にならないの?】
最近、子どもの歯肉炎が増えてきています。子どもの歯周病ってあまり聞きませんよね?
子どもは大人に比べると歯周病になるリスクが低いと言えます。しかし、子どもがかからない病気ではないということを知っておいて下さい。そのため、小さいうちからしっかりお口の中を清潔にし、定期検診を受け、キレイな口腔環境を維持する事が大切です。
【ペットからもうつるの?】
お家に犬や猫などのペットを飼っている方も多いと思います。ペットも家族の一員ですが、犬や猫にお口の周りをなめられたりすることでも感染の可能性がありますので注意して下さい。
このように、歯周病は感染症です。自分やパートナー、子どものお口の中の健康を保つ為にもしっかり口腔ケアしていきましょう。
当院の歯周病治療に対する考え方
今は日本全国どこでも保険診療でも歯周病治療は受けられます。しかし日本人の歯周病の患者さんが減らないのはどうした事でしょうか?
なぜ歯周病の患者さんが減らないのか?
理由は色々考えられます。
そもそも歯科医師が歯周病治療は時間もかかるのでやりたがらない。患者さまも自覚症状がないのと効果がわかりにくく時間もかかるので受けたがらない。また保険治療で全国どこに行って料金は同じですが医院によって医師の技量や使用する器具の違いにより治療の結果はさまざまになる可能性があります。
しかし私が一番の問題だと思うのは、あまりにも期間と回数がかかり過ぎる事です。
私は利便性の観点から期間と回数がかかり過ぎる事を問題視しているわけではありません。その治療効果の事を問題視してるのです。
保険では治療の期間や回数の制限が設けらています。28本歯がある方が歯周病治療を受けると約11回と約3ヵ月程度かかってしまいます。
歯周病の主たる原因は歯の周りについた歯周病菌による歯肉の炎症とそれに伴い起きてくる骨の吸収です。つまりのこの細菌や細菌が死んで固まったものである歯石を落とし歯肉の炎症をなくし骨の吸収をとめる事が歯周病治療の最大の目的です。
しかし回数をかけて歯周病治療を行うとすでに歯石や細菌を落として綺麗にした部位に対してまだそれを行っていない部分から細菌が再感染してしまう事がわかったからです。
これは常識的に考えても当たり前の事です。例えば車の洗車にしても片側だけ洗車して反対側は洗車しないで反対側は1カ月後に洗車をしたら以前洗車した側はすでに真っ黒になっているはずです。
そこでベルギーのカソリック大學で効果的な歯周病治療の方法が研究開発されました。
それは1日ですべての歯の歯肉の上下関係なく歯石や細菌を取り除くという研究でした。
すると期間や回数をかけて行うよりも歯肉からの出血や歯肉の溝の深度の変化が明らかによくなったのです。
再感染を防ぎ再治療の可能性を少なくする
このように短い期間や回数で行ったほうがより再感染を防ぎ再治療の可能性を少なくする事ができる事がわかったのです。しかしカソリック大學で行った1日ですべての歯に対して行う方法ではあまりにも患者の身体的負担が大きすぎて一般開業医で行うには現実的ではありませんでした。
そこで当院はパーフェクトぺリオの歯周病菌の溶菌効果とライトタッチレーザーの歯石や細菌の除去効果に着目しました。
まずライトタッチレーザーで歯についた歯石や細菌をはがし殺菌を行いそれでも残った細かな歯石や細菌はパーフェクトぺリオを噴霧しながら超音波振動する機器で破壊、除去、殺菌するという2段構えの方法を採用するにいたりました。
この治療期間中及び治療後は家庭用パーフェクトぺリオ水でケアを行って頂く事にしました。この方法であれば1日でなく、多少治療期間(約1ヵ月以内)と回数(2~3回)が増えても再感染を防げます。
※歯周病除菌治療は基本的な治療です。その後再生療法や固定治療を必要となる場合もあります。またどなたも治療を受けられた後は再発防止のためにパーフェクトぺリオとレーザーを用いた定期クリーニングは必要です。
爆風です! 2009/2/6
こんにちは群馬県前橋市の歯医者 大川です!
今日は朝からすごい風です。まるで爆弾がはねたかのような風が吹いていました。気象庁発表によると朝8時~9時代で10m/s~11m/sあったようですね。体感的には15m/s~20m/sくらいの感じがしましたが…
まあ群馬で生まれ育った人にはこの時期になる普通のことです。他県から来られた方はすごく驚かれるでしょうね!倒されないようにご注意ください。
昔ウインドサーフィンをやっていた時は風が吹いてくるとソワソワしたものです。きっと利根大堰や渡良瀬遊水地では3.0くらいのセイルでかっとんでいることでしょう。うらやましい。
今日朝とったうちの近くの木です。爆風のためしなっているのがわかりますか?根が深く土の中に入っているからこんなに風が強くても抜かないのですね。
人間の歯もその人の体重くらいの力にも耐えられるとい言われていますが歯周病で歯の周りの骨がなくなってしまうと歯に加わる力に耐えられなくなってしまいます。
30歳以上の方の8割が歯周病と言われていますので早めの受診をお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございます。 それではまた次回まで。
歯周病治療後の問題とは?
歯周病は歯を支えている骨を吸収させてしまいますから「群馬県前橋市の歯医者」いそ歯科でも来院された時点ですでに水平的に吸収してなくなってしまっている部分の骨までは再生できません。
歯周病にかかる以前の歯肉や骨の状態にはもどらない
そのために歯周病治療を行うと歯肉は大変、健康にはなりますが歯周病にかかる以前の歯肉や骨の状態にはもどりません。
歯周病治療が終了するとそれまでブヨブヨと腫れていた歯肉が引き締まるために歯が伸びたようになります。
またグラグラしていた歯は骨に支えが十分にある部分はゆれがなくなりますが骨支えがわずかしかない部分は完全にはゆれはなくなりません。
このような不快事項が起こるのは歯肉は健康にはなっているのですが歯の周りの失った骨を水平的に再生させることができないためです。
また本来であれば出ていない根の部分でるためにしみる場合があります。時間の経過と共にしみる程度は軽減していきますがそれでもしみる場合はしみるのを軽減させるペーストをつけて経過をみる場合があります。
しみる原因が歯の根の露出だけではなく歯軋りやかみ締めにある場合はマウスピースを主に夜間入れておいていただくとこもあります。
また元々このようなお口の状態になった原因が歯周病だけではなく歯軋りやかみ締めにより外傷的な力が働き起きていると予想される場合にもマウスピースの夜間装着が必要になる場合があります。
歯周病と審美歯科、インプラント
歯周病治療後、歯がなかったり、あっても歯が揺れて物がシッカリ噛めない、硬い物が噛むのが歯が抜けそうで不安だ等でお悩みの方。
このような方は残った全ての歯を連結することにより固定ができて揺れが少なくなり硬い物でも食べられるようになります。
これを歯周補綴といいます。歯周病治療が終わったすべての方に必要な処置ではありません。
通常歯周補補綴といいますと歯は伸びた感じのまま、歯と歯のスキマは開いたままで連結、固定されます。
したがって審美的な事を気にされる方や歯と歯のスキマから息がもれる、食べ物がもれる等の不快事項を感じている方はこのままでは満足されないでしょう。
そのため「群馬県前橋市の歯医者」いそ歯科では歯周補綴を行うにあたって審美性や良好な感覚を気にされる方には可能な限り前歯にスキマが出来ないように設計をしております。
これにより歯の揺れが解消されシッカリ噛めるようになるだけでなく前歯のスキマもなくなり見た目をグッとよくなります。
いわば「群馬県前橋市の歯医者」いそ歯科の場合は歯周補綴と審美歯科を組み会わせた審美的な歯周補綴、審美歯周補綴と言えるかもしれません。
また歯が抜けてない所には場合によりインプラントをお勧めします。インプラントは骨の中にチタン製の心棒を入れて上に被せ物をする方法です。ブリッジのように他の歯を削ってつなげなくてもインプラント単独で被せられます。