歯周病と「冷え・血行」— 歯ぐきのために体を温める養生ヒント

  1. 歯ぐきの腫れや出血が続くと、「ちゃんと磨いているのに…」「歯石は取ったのに…」と不安になりますよね。
    歯周病は“お口の中だけの問題”のように見えますが、実は体調や生活習慣の影響も受けやすい病気です。ここでは、まず歯周病を西洋医学的に整理し、そのうえで東洋医学(漢方)の考え方をヒントにした「無理なく続く養生」をまとめます。

まずは西洋医学的に:歯周病で起きていること
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまった細菌(プラーク)によって炎症が起き、進むと歯を支える骨(歯槽骨)が少しずつ減っていく状態です。
大切なのは「症状が軽い時ほど気づきにくい」点です。出血がある、歯ぐきがむずむずする、口臭が気になる、歯が長く見える気がする…といった小さなサインが続く時は、早めのチェックが安心につながります。

東洋医学の見方:歯ぐきの炎症は“巡り”や“冷え”と関係することも
東洋医学では、体の調子を「気(エネルギー)・血(血液の働き)・水(体液)」のバランスや巡りで考えます。
歯ぐきの腫れや出血が続く方の中には、次のような“体の傾向”が重なっていることがあります。

  • 冷えやすい/肩首がこる:血行が滞りやすく、回復力が落ちやすい

  • ストレスが強い/眠りが浅い:免疫や炎症のコントロールが乱れやすい

  • 甘い物・間食が多い:お口の中の細菌環境が乱れやすい

  • 疲れやすい:セルフケアの質が落ち、炎症が長引きやすい

もちろん、冷えや体質だけで歯周病が起きるわけではありません。ですが「治療とケアはしているのに、なんとなく落ち着きにくい」という時、体調面の整え方が後押しになることがあります。

今日からできる養生:歯ぐきのための“体を整える”5つのコツ
ここからは、続けやすさ重視でまとめます。全部やろうとせず、できそうなものを1つだけ選んでください。

① まずは“温める”を1日1回
冷えが強い方は、体が緊張しやすく、血行も落ちがちです。

  • 夜の入浴は、シャワーだけで済ませず湯船に数分でも

  • 首・足首・お腹を冷やさない(薄手の腹巻やレッグウォーマーでもOK)

② 睡眠を「時間」より「質」で整える
歯ぐきの炎症は、体の回復力とも関係します。

  • 寝る前のスマホ時間を5分だけ短く

  • 夜遅いカフェインやアルコールを控えめに(ゼロにしなくて大丈夫)

③ 食事は“炎症を落ち着かせる側”を少し増やす
特別な健康法より、普段の食事の「足し算」が現実的です。

  • たんぱく質(卵・魚・豆腐など)を毎食少し

  • 温かい汁物、よく噛める食材を1品追加

  • 甘い物やダラダラ食べは「回数」を減らす(量より回数がポイントになりやすいです)

④ ストレスケアは“短時間で終わるもの”が正解
ストレスは自律神経の乱れを通じて、炎症が落ち着きにくくなることがあります。

  • 深呼吸を3回

  • 肩をゆっくり回す

  • 目を温める(蒸しタオルなど)
    「気合で解消」ではなく、1分で終わる方法を味方にしましょう。

⑤ 口腔ケアは“やり方”より“当て方”
歯周病ケアは、強く磨くほど良いわけではありません。

  • 歯ブラシは軽い力で、小刻みに

  • 出血がある部位ほど“そっと、丁寧に”

  • フロスや歯間ブラシはサイズ選びが大切(合わないサイズは傷の原因になることも)
    自己流で不安がある場合は、歯科で「自分に合う道具」と「当て方」だけ確認すると、その後が一気に楽になります。

漢方薬について:あくまで“治療の土台を支える補助”として
漢方薬は、体質(冷えやすい、疲れやすい、眠りが浅い等)に合わせて、回復力を整えるサポートとして用いられることがあります。
ただし、歯周病そのものの治療(原因となる細菌・歯石への対応、ケアの改善)を置き換えるものではありません。また、体質や持病、服薬状況によって合う・合わないがあるため、自己判断での服用は避け、歯科や医科に相談するのが安全です。

まとめ:歯ぐきのケアは「お口+体調」の二人三脚で
歯周病は、適切な治療とセルフケアが基本です。そのうえで、冷え・睡眠・ストレス・食事といった体調の土台を少し整えると、歯ぐきが落ち着きやすくなる方もいます。
まずは「湯船に浸かる」「寝る前のスマホを5分減らす」など、負担の少ない一歩から。歯ぐきの出血や腫れが続く場合は、無理せず一度歯科で相談してみてください。

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