筋トレ 番外編 オーバートレーニングとは

オーバートレーニングの症状と軽減方法

オーバートレーニング(Overtraining Syndrome, OTS)は、筋肉や神経系、ホルモンバランスに悪影響を及ぼし、パフォーマンスの低下や健康問題を引き起こします。


1. オーバートレーニングの肉体的症状

① 筋肉・関節の異常

  • 回復の遅れ:筋肉痛が通常より長引く(48時間以上続く)。
  • 関節や腱の痛み:特に膝・肩・腰などの違和感や炎症。
  • 筋力低下:普段扱える重量が急に下がる。
  • 疲労感が抜けない:トレーニング後に長時間疲れが続く。

② ホルモンバランスの乱れ

  • テストステロン低下:筋肥大が進まなくなる。
  • コルチゾール(ストレスホルモン)増加:脂肪が減りにくくなる、睡眠の質が低下する。
  • 性欲減退:ホルモンバランスの崩れによる影響。

③ 神経系の疲労

  • 集中力の低下:トレーニング中にミスが増える。
  • 反応速度の低下:動作が鈍くなる、普段より疲れやすい。

2. オーバートレーニングの精神的症状

  • モチベーション低下:「トレーニングしたくない」と感じる。
  • イライラ・気分の落ち込み:ストレス耐性が下がる。
  • 不眠・寝つきが悪い:交感神経の過剰な働きでリラックスできない。

3. オーバートレーニングを軽減する方法

① トレーニングの調整

  • 「デロード(Deload)」を取り入れる
    • 1週間の強度を落とす(例:通常の60%の重量でトレーニング)
  • 「トレーニング周期」を調整する
    • 4〜6週間ごとに軽い週を設ける。

② 睡眠の最適化

  • 7〜9時間の睡眠を確保する。
  • 就寝前のカフェイン摂取を避ける。
  • メラトニンサプリを活用するのも有効(短期的な使用が望ましい)。

③ 栄養補給の最適化

  • 炭水化物の適切な摂取:グリコーゲンを回復させる。
  • タンパク質摂取:体重1kgあたり1.6〜2.2gのタンパク質を確保する。
  • クレアチンや**EAA(必須アミノ酸)**で回復をサポートする。

④ リカバリー対策

  • ストレッチ・マッサージ:フォームローラーやマッサージガンを活用。
  • 交代浴(温冷浴):血流を促進し、筋肉の回復を早める。
  • アクティブレスト:軽いウォーキングやヨガで血流を促す。

まとめ

オーバートレーニングのサイン
筋力低下や回復の遅れ
関節痛・慢性的な疲労
モチベーション低下や精神的ストレス
不眠・ホルモンバランスの乱れ

軽減方法
デロードを入れる(週1回の軽いトレーニング or 1週間オフ)
睡眠・栄養・ストレッチを最適化する
交代浴やマッサージで血流促進する

もし現在、トレーニングのパフォーマンス低下や慢性的な疲労を感じているなら、一度負荷を調整してみるとよいでしょう!

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