動物の歯の不思議~歯の数に違いはあるの?~
人間の永久歯は、親知らずが全部生えている人で32本。親知らずをいれなければ28本の歯があります。
では、動物は何本の歯があるのでしょうか。
今回は動物の歯の本数についてお話しします。
世界で一番歯が多い動物は?
世界で一番歯が多い動物をご存知でしょうか?
実は、私たちのなじみのある”カタツムリ”です!
見た目は柔らかそうで、歯など生えていないようにみえますが、しっかりと歯があります。
歯というよりは、正確には(しぜつ)という1列80本並んだ歯が150列あり、全部で12000本もあるようです。
カタツムリはコンクリートを食べる?
正確には食べるというより、コンクリートに含まれたカルシウムを大根おろし器のように削り取っています。
そのために歯が必要というわけですね。
また、人間の永久歯は一度抜けてしまうと生えてきませんが、カタツムリの歯は生え変わることができます。
歯がない動物もいる
もちろん歯がない動物も存在します。
これも私たちの身近にいる”鳥類”です。
鳥は基本的に食べ物を丸呑みします。そのため歯がありません。
鳥を飼ったことがある人は見たことがあるかもしれませんがお口の中を見ても歯がありませんよね。
カエルは上だけ歯がある
カエルをみると歯がないと思われる人も多いかと思いますが、実はカエルは下に歯がなく、上の歯はしっかりとあります。
よく見てみると、円錐形の小さな歯が生えているのが分かるかと思います。
また、カエルなどの両生類は一生の間に何度も歯が生え変わります。
犬や猫などの哺乳類の歯
犬や猫などの哺乳類の歯は、基本的には切歯・犬歯・前臼歯・後臼歯があり、左右で対象に歯があります。
歯の数は動物により違いますが、だいたい30~50本ほどの歯があると言われています。
昆虫には歯があるの?
昆虫にはカルシウムを作る細胞がないため、歯はありません。
口の近くにハサミのような構造があり、獲物をはさんだり、食いちぎったりする機能があります。カマキリやアリなどを想像するとわかりやすいかと思います。
動物によって違いがある
このように、動物によって歯の数にも違いがありますし、歯が生え変わる動物もいます。
身近にペットや動物園などで動物を見る機会があれば、口元に注目してみるのも良いかもしれませんね。