筋肥大について トレーニング編 その3
「ピラミッド法は最強のボリューム稼ぎ?効果的な使い方」
はじめに
ウエイトトレーニングにおいて、効率よく筋肥大を狙うためには適切なボリューム(総負荷量)が重要です。その中で、多くのトレーニーが採用する「ピラミッド法」は、重量と回数を段階的に変化させることで効率よくボリュームを稼ぐ手法として知られています。本記事では、ピラミッド法の基本から、私が実践している方法のメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
ピラミッド法とは?
ピラミッド法とは、セットごとに重量と回数を調整するトレーニング手法で、大きく分けて以下の2種類があります。
1. 昇降ピラミッド法
- 低重量・高回数から始め、セットごとに重量を増やし、回数を減らす。
- その後、重量を下げながら回数を増やしていく。
2. 昇りピラミッド法
- 低重量・高回数から始め、セットごとに重量を増やし、回数を減らしていく。
- 降ろさずに終了する。
私が実践しているピラミッド法
私が実践しているのは昇降ピラミッド法で、特に「ボリュームを最大化すること」を目的にしています。具体的には次のような形です。
- 低重量から始めて1セット10回を実施
- インターバル後、重量を少し上げて1セット10回を実施
- さらに重量を上げて1セット10回を実施
- 重量を上げて1セット10回ができなくなったら、重量を少し下げて1セット10回を実施
- さらに重量を下げて1セット10回を実施
この方法で1部位あたり1日なるべく10セットを行う様にしています。各セットではしっかりとインターバルを取りながら進め、オーバートレーニングを防ぎつつ、最大の総負荷量を確保することを意識しています。
ピラミッド法のメリット
1. ボリューム(総負荷量)を稼ぎやすい
ピラミッド法は、低重量から高重量まで幅広い刺激を与えられるため、総負荷量を増やしやすいのが大きなメリットです。
2. 筋力向上と筋肥大の両方にアプローチできる
低回数・高重量のセットでは筋力向上を、高回数・低重量のセットでは筋持久力と筋肥大を狙えます。
3. ウォームアップと本番セットを兼ねられる
低重量から始めるため、ウォームアップを兼ねつつ本番セットに入れるのが利点です。
ピラミッド法のデメリット
1. 時間がかかる
セット数が増えるため、トレーニング時間が長くなりがちです。特に高重量のセットではインターバルも長くなるため、時間管理が重要になります。
2. 疲労が蓄積しやすい
セットを重ねるごとに筋疲労が蓄積し、後半のセットでフォームが乱れやすくなります。特に高重量セットの後の下降セットでは、怪我のリスクが高まるため注意が必要です。
3. 高重量を扱うセットのパフォーマンスが低下する可能性
ピラミッドの初期段階である程度の筋疲労が溜まるため、最大重量のセットで本来の力を発揮しにくい場合があります。そのため、筋力向上を優先したい場合は、**逆ピラミッド法(最初に高重量を行う方法)**も選択肢に入れるとよいでしょう。ただしこの場合はいきなり高重量を扱うのではなくやはりウォーミングアップセットを行う事が重要です。
ピラミッド法をより効果的に活用するポイント
- インターバルを適切に取る
- 高重量のセットでは2〜3分、低重量のセットでは30秒〜1分の休息を確保する。
- 無理に限界まで追い込まない
- 各セットで適切な回数を設定し、フォームを崩さずに行うことが重要。
- 週のトレーニング計画とバランスを取る
- ピラミッド法はボリュームが大きくなりやすいため、回復を考慮したスケジュールを組むことが必須。
まとめ
ピラミッド法は、筋肥大を狙う上で非常に優れたボリューム稼ぎの手法です。ただし、セット数が多くなりがちで、時間や疲労の管理が求められます。トレーニングの目的に応じて、ピラミッド法の種類や進め方を調整し、自分に合った方法を見つけていきましょう。
✅ ピラミッド法の要点まとめ
- ボリュームを最大化しやすい
- 筋力向上と筋肥大の両方に効果的
- 時間がかかるため、計画的な実施が必要
- 適切なインターバルと疲労管理を意識する
これらのポイントを押さえて、効果的なピラミッド法を実践し、理想の筋肥大を目指しましょう!