歯の頭の部分がなくなった!【残根(ざんこん)】
『残根』という言葉、お聞きになったことがありますか?
残根とは、虫歯などで歯の頭の部分が溶けてなくなり、歯の根っこだけになった状態をいいます。
「被せものが外れたまま放置しておいたら、残っていた歯がだんだん溶けてきた」
「神経を抜いた後、治療を中断していたら、歯の内部まで虫歯になってしまった」という患者様は実際多くいらっしゃいます。
でも、このパターンは残根状態に一直線!被せものが外れたままになっていたり治療を中断している方は、放置せずに早めに歯科医院で診てもらいましょう。
放置すれば、歯の頭の部分が溶けてなくなることはもとより、残根には食べかすが付きやすく細菌が増殖しやすいので、ほかの健康な歯にまで悪影響を与えるリスクが高まります。
対処方法としては、残っている根の状態が良ければ歯に被せものを作って保存しますが、虫歯が奥まで進行していたり、すでに根が割れている場合は残念ながら抜を抜かなければなりません。
虫歯の程度を示すC0~C4でいうと、残根は最後のC4です。ここまで悪化させることがないように、定期的に検診に通い口腔環境を常にキレイに保ちましょう。
もし、残根がある方は、早めに歯科医院で診てもらってくださいね。