第二章:疲労と疲労感は違うのか

シューズと飲料水
そこでさらに調べていくと「疲労」と「疲労感」が定義付けられていて考えられているようだ。
一般的には、”疲労”は”疲労感”とほぼ同義語で使われがちであるがその定義の中では”疲労”と”疲労感”とはまったく異なるものであるらしいのだ。
しかし自分が幾つかの書物を読んでみたがどうも”疲労”と”疲労感”がごちゃ混ぜになって語られているような感触しか残らなかった。自分の読み込みが甘いのだろうか。またいくつかの本は日本語に訳されているもののあるために表現の違いという事もあるかもしれない。
そして自分なりに解釈すると疲労=末梢性疲労=体の疲れ、疲労感=中枢性疲労=精神の疲れと言えるのだろう。

「疲労」は「疲労感」と明確に区別して語られているわけでもない

しかし個人各々が感じている「疲労」や「疲労感」は先の定義にあるように”疲労”は”疲労感”と明確に区別して語られているわけでもなく定義上の”疲労”は”疲労感”が渾然一体となり「疲労」や「疲労感」として語られているように思える。
また定義付けの疲労”は”疲労感”とは別に慢性疲労症候群と呼ばれる疾患がありこれは原因不明の強い疲労が長期間(6ヶ月以上)におよび継続するものを指すが日本では長年にわたり神経症性障害に分類されており精神疾患と認識されている。また厚生労働省と総務省とではこの疾患に対する見解の相違があるために両省が検討中であるとのことである。
患者が訴える主な症状としては身体及び思考力両方の激しい疲労と、それに伴い、日常生活が著しく阻害されることであるが病理学的には未だ完全には定義されておらず、日々最新の研究が報告されているためにこの記事ではこの慢性疲労症候群について語らない事とする。

よくわからない違い

このように疲労と疲労感は未だ未解明な部分も多く研究者の中でもよくわかっていない事も多いようだ。
そこでここでは定義付けの”疲労”や”疲労感”ではなくあくまでの個人の主観的な「疲労」や「疲労感」について語っていこうと思う。そしてこの次の章からは混乱を避けるために「疲労」や「疲労感」と分けるのではなくそれらを含んだすべてを「疲労」と表現する事とする。
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