「健康な歯、真珠のような白い歯を、生涯保ちましょう」。県歯科医師会(田島逸男会長、会員約500人)は、高齢化とともに、今後増加が見込まれる歯周病対策として「パールリボン運動」を展開している。田島会長の提唱で、全国で初めて、4年前から始めた。

会員はリボンをかたどった真珠色のバッジを襟元に付けて運動をPR。今春からは、パールリボン手帳(歯の健康手帳)を各歯科医院に置き、無料配布している。歯科治療歴のほか、主な既往歴、歯の健診記録などの記入欄、歯の健康に関するさまざまな情報や解説が載っている。キャンペーン・グッズにも、Tシャツやタオル、ティッシュペーパー、歯ブラシなどをそろえ、折にふれて県内外の人々に配る。

県歯科医師会の鬼村晃太郎副会長(55)は「一般に普及するように、ピンクリボン(乳がん検診普及運動)を手本に始めた。手帳は、お薬手帳や妊婦手帳と同じように、歯周病の定期健診に持参してほしい」と呼びかける。鬼村さんは今回の市民公開講座にパネリストとして参加し、「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と歯周病」などについて、発言する。

パールリボン運動の母体は、厚生労働省と日本歯科医師会が展開する「8020」運動。32本ある自分の歯のうち、20本を80歳になっても保持しようというもので、パールリボン運動はより積極的に社会に働きかける宮崎方式だ。

県歯科医師会は治療・予防にも力を入れている。糖尿病を始め、全身疾患との関係が指摘される折、県糖尿病推進会議に昨年から加わり、世界糖尿病デー(11月14日)の週間に無料健診、また、一般向けの糖尿病セミナーにも参加する。

鬼村さんは「歯周病を治せば、糖尿病の人のヘモグロビン値が少し改善すると言われている。高血圧など基礎疾患を持っている人に対応するには、医歯連携、内科の先生との協力が必要だ」と指摘する。

歯周病は、糖尿病の3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)などに続き、第6合併症とも言われる。ともに生活習慣病だ。

専門医は歯周病チェックとして、次の6項目を挙げる。「朝、口の中がネバネバする」「口臭がある」は歯周病のサイン。検査で確認した方がいい。「歯肉が腫れることがある」「歯を磨くと出血する」は歯肉炎の症状。「歯が伸びたように見える」「ぐらつく歯がある」は歯周炎の症状で、共にすぐに受診が必要だ。

鬼村さんは宮崎市中西町に夫婦で開業。診療所では5人の歯科衛生士が担当制で、患者を受け持ち、歯周病定期健診に力を入れている。「歯の健診が、全身の健康につながる。歯の定期健診はしなきゃいけません。歯科はQOL(生活の質、生命の質)を求め、生活に根付いた医療です」。鬼村さんは力を込める。

パールリボン運動のキャッチフレーズ「美味(おい)しく食べる、楽しく会話する、朗らかに笑う」は、田島会長、鬼村さんたちの願いだ。

(読売新聞より)

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