歯周病を唾液で判定 試験紙キット開発 仙台のベンチャー

歯周病判定キットの試験紙。陽性だと判定部に線が表れ、炎症の程度が重いほど、線が濃くなったり太くなったりする
研究開発用試薬製造のベンチャー企業「多機能性蛋白(たんぱく)研究所」(仙台市)は、唾液(だえき)に試験紙を付けるだけで歯周病の感染の有無や炎症の程度を判定できるキットを開発した。軽度の炎症を検出でき感染の早期発見につながるほか、手軽に使えるため家庭での自己管理にも活用できるという。東経連事業化センターの支援を受け、2010年夏にも歯科医院向けの販売開始を目指す。
同社は、抗菌・抗炎症機能があるラクトフェリンという唾液中の糖タンパクに注目。歯周病患者の唾液は、ラクトフェリンの一部が分解されて抗菌・抗炎症機能を失った上に炎症を悪化させる作用がある分子が含まれることを発見した。
キットは、この分子を指標として試験紙に表れる線の有無や太さ、色の濃さにより10分程度で判定を行う。
同社によると、針で患部を刺して潜血の状態を見る一般的な検査法よりも早期に炎症を検出できるほか、遺伝子などを調べる既存のキットに比べてごく短時間での判定が可能。東北大歯学部の協力を得て、04年ごろから測定精度の検証作業を続けてきた。
東経連事業化センターは同社を「マーケティング・ビジネスプラン支援事業」の対象に決定。専門家による支援チームを編成し、販売会社の選定やパッケージづくりなどで商品化を支援する。
多機能性蛋白研究所は医薬品ではなく、臨床試験が不要な試薬として販売する方針。「歯科医療の現場でまず効果を認めてもらい、認知度を上げたい」と当面は歯科医療機関向け販売を想定する。
同社は06年、キット開発を担当した小峯健一取締役らが設立した。小峯取締役は「将来的にはドラッグストアなど一般向け市場でも販売し、歯周病の予防に貢献したい」と話している。
歯周病判定キットの試験紙。陽性だと判定部に線が表れ、炎症の程度が重いほど、線が濃くなったり太くなったりする
研究開発用試薬製造のベンチャー企業「多機能性蛋白(たんぱく)研究所」(仙台市)は、唾液(だえき)に試験紙を付けるだけで歯周病の感染の有無や炎症の程度を判定できるキットを開発した。軽度の炎症を検出でき感染の早期発見につながるほか、手軽に使えるため家庭での自己管理にも活用できるという。東経連事業化センターの支援を受け、2010年夏にも歯科医院向けの販売開始を目指す。
同社は、抗菌・抗炎症機能があるラクトフェリンという唾液中の糖タンパクに注目。歯周病患者の唾液は、ラクトフェリンの一部が分解されて抗菌・抗炎症機能を失った上に炎症を悪化させる作用がある分子が含まれることを発見した。
キットは、この分子を指標として試験紙に表れる線の有無や太さ、色の濃さにより10分程度で判定を行う。
同社によると、針で患部を刺して潜血の状態を見る一般的な検査法よりも早期に炎症を検出できるほか、遺伝子などを調べる既存のキットに比べてごく短時間での判定が可能。東北大歯学部の協力を得て、04年ごろから測定精度の検証作業を続けてきた。
東経連事業化センターは同社を「マーケティング・ビジネスプラン支援事業」の対象に決定。専門家による支援チームを編成し、販売会社の選定やパッケージづくりなどで商品化を支援する。
多機能性蛋白研究所は医薬品ではなく、臨床試験が不要な試薬として販売する方針。「歯科医療の現場でまず効果を認めてもらい、認知度を上げたい」と当面は歯科医療機関向け販売を想定する。
同社は06年、キット開発を担当した小峯健一取締役らが設立した。小峯取締役は「将来的にはドラッグストアなど一般向け市場でも販売し、歯周病の予防に貢献したい」と話している。
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